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 デンマークの商店街
「デンマークの小さな町の商店街」
明日への飛躍 山田昭彦
デンマークの自然
デンマークの町と言えば、アンデルセンの人魚姫の像で有名な首都コペンハーゲンを思い浮かべることでしょう。2007年9月に宿泊したシルケボー(SILKEBORG)の町は初めての所でした。この人口5万人の小さな町には有名な所が2つありました。ひとつは、デンマーク最高の山であり、もうひとつはデンマーク最大の川です。最高の山は「天国の眺め」と呼ばれ、山頂から眼下にはデンマークのみどりの平原と点在する多くの湖沼、そしてシルケボーの町がくっきりと見えました。頂上にはレンガの塔が建てられており、その天辺での海抜は200メートルぐらいでしょう。
これが最高峰なら、最大の川はシルケボー市内を勢い良く流れている清流です。以前はその清流を利用しての紙製造業が盛んで、川沿いの「紙の博物館」が当時を偲ばせます。さて、その川ですが、幅は20メートル弱しかありません。デンマークは全くの平地ですので、山がなく、そこから流れ落ちる川もないのです。
デンマークの商店街
夕方になり、町へ食事に繰り出しました。碁盤の目に通りが交わっている町の中央通りには数多くの店舗が建物の一階を占めています。中小企業診断士としては、どのような業種の店が多いのか、シャッターが下りた店があるのかに関心があり、食事の時間まで、あちこちの通りを徘徊してみました。
まず気がつくことは、閉鎖された店がないことです。どの店も大きなショーウィンドーには商品がきれいに並べられており、照明が購買意欲を掻き立てています。日本の商店街には生鮮3品の店は不可欠です。ところが気がつくと、この通りには八百屋も魚屋もなく、食料は肉屋兼酒屋が1軒のみでした。町のはずれには食料スーパーが開いており、住民はここで済ませるのか、朝市や土曜市に買い物をまとめるのでしょう。
商店街は食料以外を求める場所と考えられます。それではどんな店が多いかといいますと、ざっと見回した27店舗中で、女性モード4店、画廊・美術4店、小物3店、レストラン3店、装飾2店、子供服2店、靴屋2店、紳士服2店、反物屋1店、本屋1店、電気屋1店、化粧品1店、そして酒屋+肉屋の1店でした。コンビニやカラオケは全くありません。農業国のデンマークを日本と比べることには無理がありますが、人々が商店街に求めているのは食料などの最寄品ではなく、買回り品です。文化レベルの高いデンマークでは特に部屋を飾る美術品と自分を飾るモードの需要が高いようです。
商店街の活性化
いま日本では駅前商店街はシャッターが降りて、人々は郊外の大店舗で買い物をします。商店街の活性化が叫ばれておりますが、改善は難しいのが現実です。われわれ日本人が店舗に何を求めているのかを探った上でニーズに合った品揃いをすれば、日本の風土や文化に適合した活気ある、楽しい商店街が増えてくることでしょう。デンマークの小さな町でそのように感じました。
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